サイトメンテナンス時に行うべきSEO

メンテナンスで起こりうるSEOデメリット

サイトメンテンスでサイトにアクセスできない場合、人だけではなく検索エンジンもアクセスできなくなります。数分で終わるような一時的なエラーなら良いのですが、それが長時間続く場合、検索エンジンはサイトが閉鎖したと考え、検索結果から削除を行います。

そして、一度削除されてしまうと再度登録されるのに時間がかかり、ビジネスの機会損失を生み出すことになってしまいます。そのため、これは一時的なものですぐに戻るということを伝える必要があります。方法はいくつかありますが代表的なのは以下の2つです。

  1. ステータスコード503を返す
  2. ステータスコード302でミラーサイトなどの別ページへリダイレクトする

それぞれ目的と効果が異なります。それぞれ解説します。

先に結論

どちらを選択したほうが良いかは、メンテナンス期間の長さとその期間の期待売上が、SEOデメリットを上回れるかによって異なります。

メンテナンス期間が長引くほどデメリットが大きくなるので、すぐに終わるのであればミラーサイトを作成し302リダイレクトでOKです。

2つのSEO対処方法

メリット・デメリット

503302
メリットSEO的デメリットが無いただし、長期間503にすることは出来ない手間が少ないメンテナンス期間のアクセスを失わない
デメリットメンテナンス期間のアクセスを失うリダイレクト先のページに検索結果のURLが変わる可能性があるミラーサイトの準備が必要
目安期間5日以内に終わる場合6日以上かかる場合

1.ステータスコード503

メンテナンス時に最も頻繁に使われている方法です。ステータスコード503は503 Service Unavailableとして、サーバーが一時的に使えなくなっていることを意味します。

クローラーが503ページをクローリングした際にメンテナンスであると認識し、検索順位などには影響を与えません。その場合、ユーザーにはメンテナンス終了時刻などを表示するHTMLを作成し告知することを忘れないようにしましょう。

また、長期間503にしていると検索結果から削除されてしまう可能性があります。だいたい5日以内で終わる場合は503でも問題ないでしょう。それ以上の期間メンテナンスになる場合は、インデックス削除の可能性が高まります

2.ステータスコード302

ステータスコード302は302Foundで、サイトの一時的な移転(リダイレクト)を意味します。

リダイレクトなので、他のページへ転送が行われます。似たようなリダイレクトに301 Moved Permanently(301リダイレクト)がありますが、こちらは恒久的な移転(リダイレクト)を意味していて、URLが永遠に変更されることを検索エンジンなどに通知します。

301リダイレクトも302リダイレクトも、検索結果に表示されるページのURLも古いURLから新しいURLに置き換わりますが、301リダイレクトのほうが置き換わるのが速いと言われています。302リダイレクトは一時的なので、置き換わってしまうとUXが悪いことを検索エンジンも認識しているのでしょう。

どちらも旧URLからSEO評価は引き継ぎますが、明確にもともとの意味合いが違うので、一時的なリダイレクトをしたい場合は302リダイレクトを使うのが良いでしょう。

一時的な期間の定義ですが、5日間ぐらいであれば問題ないでしょう。

やってはいけない設定

ステータスコードを誤って設定することは避けましょう。

例えば、メンテナンスでページは表示されない(コンテンツがない状態)のにステータスコード200を返してしまうと、コンテンツがないページをインデックスしてしまいます。コンテンツがないため、検索順位は大幅に下がることが考えられます。

他にもステータスコード404を返してしまうと、ページが消滅したということになるため、検索結果から消されてしまいます。

まとめ

サイトメンテナンスは避けることが出来ないイベントです。適切な処理方法を知って、機会損失を生まないように対応していきましょう!

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